【死体損壊罪】 ページ44
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なんて話をしていたら解剖室に南雲と神倉さんが走ってきた。
木林「あぁー！！」
「びっくりした...何、南雲」
神倉「開けちゃったか、」
木林「それ、ウチのご遺体です！
ウチの葬儀場から盗まれたご遺体なんです！」
南雲は解剖中のご遺体を指さしながらそう言った。
神倉「三澄さん、今‶死体損壊罪″になってます」
「「えっ...」」
今回解剖を依頼してきたのは鈴木さん、亡くなった女性は鈴木果歩さん
死亡診断書も身分証明書の住所も名字も同じなのにまさか夫婦じゃないとは...
ミコトの‶死体損壊罪″は騙された被害者、ということで
保険局に連絡は行ってしまうものの罪には問われないことになった。
東海林「しっかしミコトも災難だったねー」
久部「まさかこんなことになるなんて...
鈴木さんのご遺体はどうなったんですか？」
「今中堂さんが縫合してくれてる。
ご遺族は果歩さんに傷を付けたくない、って解剖に反対だったんだって」
東海林「うわぁ、そりゃ大変だ」
「まぁ、ウチとしてはミコトに罪が課せられなくて良かったよね...」
東海林「でもさ、木林さんのあんなに焦った姿初めて見た(笑)」
「私だって初めて見たよ(笑)」
そんな話をしていると神倉さんとミコトが戻ってきた。
久部「お疲れ様でした...
あの、逮捕された鈴木さんは...？」
ミコト「あぁ...
事情が事情だし、すぐに釈放されるみたいよ？」
「事情？」
神倉さんの話によると、鈴木さんにも同情する点が大いにあったみたい。
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年4月11日 20時
