【真の犯人は...】 ページ37
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桜小路「合砥...京都の料理人...？」
被告人である桜小路さんが突然立ち上がり、彼は被害者の弟である刈谷さんを見ていた。
恐らく、彼が真の犯人...
桜小路「殺してません！私はやってない...
殺してないんです！！」
桜小路さんは涙ながらにそう訴えた。
桜小路「ありがとうございました...」
彼は中堂さんの方に姿勢を正すとそう言いながら深く頭を下げた。
中堂「ふざけるな、女は信用できねぇなどと
お前がクソ小せぇこと言ってるから俺は駆り出された。
人なんてどいつもこいつも切り開いて皮を剥げばただの肉の塊だ。
...死ねばわかる、」
そう残すと共に法廷を後にした。
「中堂さん、帰ったらお説教ですよ」
中堂「何故だ、何故俺が怒られる必要があるんだ」
「忘れたんですか？暴言を吐かない、って最初に約束したじゃないですか」
中堂「そんな約束は忘れたな、」
「またそうやって都合のいい脳に変えるんだから...
まぁ、今回はカラスをギャフンと言わせたんでカラスに免じて許してあげます」
中堂「なんだ、カラスって
...それよりお前も約束、覚えてるか？」
「...何か約束しましたっけ？」
中堂「スーツを一緒に買いに行く約束だ、」
「あぁ...今から行きます？」
中堂さんが『そうだな、』と返事をした時、後ろから中堂さんの名前を呼ぶ声が聞こえた。
烏田「法廷でお会いするとは思いませんでしたよ。
それもまさか、証言台に立つとは。
皮を剥げば全員同じ、あなたが言うと説得力がある。
法医学者は人殺しの方法を知り尽くしたプロですからね、
...いつまでも逃げおおせると思うなよ」
繋がれた中堂さんの左手に力が入った。
ねぇ、中堂さん
あなたは私に何を隠してるの...？
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年4月11日 20時
