アンナチュラル (ページ34)

今日:129 hit、昨日:135 hit、合計:213,976 hit

【代理証人】ページ34

.

中堂「皮膚を保存したホルマリン液から

鉄、クロム、ニッケルが検出された。ステンレスを構成する成分だ。」

証人席に座る中堂さんは浅く椅子に腰かけ、背もたれに背中をつけて足を組み

なお、手はポケットに突っ込まれたままだった。

そんな中堂さんを呆れた様子で見守っているとコソコソと身を隠しながらミコトが合流した。

「お疲れ、どうだった？」

三澄「まぁ、何とか(笑)」

亀岡「...つまり、真の凶器はステンレスの包丁であるということですね？」

三澄「こっちはどう？」

「見ての通り、態度が非常に悪い」

三澄「まぁ、いつも通りだね(笑)」

亀岡「...検察の主張する凶器はセラミックの包丁ですが、」

中堂「ありえない、成分表を見れば馬鹿でもわかる」

「あ、暴言は禁句だって言ったのに」

三澄「こりゃあとでAからお説教だね(笑)」

烏田「中堂さん、あなたの解剖実績はいかほどでしょうか？」

中堂「あぁー...3100だか、200だったか」

烏田「先日『この包丁が凶器に間違いない』とおっしゃった草野教授は

15000件の解剖実績をお持ちでした。それに比べるとかなり少ないですね？」

中堂「カビの生えた経験が何になる

医療と同じで法医学も年々進歩している、目の前の鑑定結果を見ろ、

それが全てだ、」