【弁護人側の証人】 ページ27
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「_______________え？」
神倉「何ですって！？」
三澄「ですから、弁護側の証人として裁判に出ることになりました」
私はコーヒーを注いだ私と中堂さんのマグカップをひっくり返しそうになった。
中堂「信じがたい馬鹿だな、」
神倉「検察側の証人で出た人が次の公判で弁護側の証人なんて聞いたことないよ！？」
「でもまぁ、ミコトのことだから何か理由があるんじゃない？」
三澄「流石、Aはわかってくれる」
そう言いながらミコトは私の頭を撫でて私のマグカップのコーヒーを飲み干した。
「え、それ私のコーヒー...」
中堂「黒咲、」
「はい？...はい、」
動きもせずにマグカップに手を伸ばす中堂さんにマグカップを渡し、
再び自分のマグカップにコーヒーを注ぎながらミコトの話を聞いた。
三澄「しょうがなかったんです、成り行きで...」
そう言うとミコトは容疑者の桜小路要一の証言を話し始めた。
三澄「気が弱いが故の悲劇だったんです、」
「弱すぎるでしょ、」
神倉「それでなんで三澄さんが？他の法医学者に頼もうよ、」
中堂「この状況で引き受ける奴は居ませんよ、」
神倉「そうなの？」
三澄「弁護側の法医学者を見つけるのはただでさえ難しいそうです。
仲間の鑑定にケチをつけることになるし、警察や検察を敵に回すことにもなる」
神倉「敵に回さないでくれる！？」
「あれ？UDIラボは中立公正な機関じゃないんですか？」
神倉「理念はそうですけど、」
中堂「だから代理証人なんて引き受けるなと言ったんだ、」
三澄「元はと言えば中堂さんが訴えられたから、」
「あは、(笑)それを言われたら何も言い返せないよ(笑)」
中堂「訴えられてなくても俺は引き受けない、」
久部「言い返した、」
中堂「お前は一々迂闊なんだ。だからトラックごと水に沈められる、」
東海林「どんだけAが巻き込まれたこと根に持ってんのよ、」
そう言ったしょーじを中堂さんは何も言わずに睨みつけた。
「だから巻き込まれてないって、」
神倉「裁判、勝てるんですよね？
負ければUDIラボの信用を失います、」
三澄「...大丈夫です、(笑)」
「ミコト、いつでも頼ってね？」
三澄「助かるー！」
中堂「おい黒咲、三澄班とは関わるな」
「...はーい、」
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年4月11日 20時
