【動機】 ページ31
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百合根「2人には強い動機があります」
赤城「子どもを殺された親は全員復讐するのか?」
百合根「そんなことはありませんけど、何か引っかかるものがあったら突き詰めていくことも大事ですよ」
筒井「...誰にとっても将来は不安なものですけど、だからこそみんな一生懸命に生きる
でも子供を亡くした母親にとって将来はないも等しかったと思うんです」
そう言った筒井さんはハッと声を漏らした
筒井「アリバイがあるなら交換殺人はどうですか!?」
赤城「今更か、そんな可能性はとうの昔に考えた」
筒井「でも交換殺人ならアリバイが崩れます!犯行手口から犯人は女性の可能性もあるんですよね?」
赤城「ここは幼稚園か、同じことを何度も言わなきゃいけないのか!
新島春名は高学歴だが感情的過ぎるし、社会的地位にある人物というプロファイリングに合わない。
冬木佳子にこの計画を立てることは不可能だ」
筒井さんは残念そうな顔をした
百合根「それに2人には趣味のサークル、利用しているスーパー、独身時代の交友関係、かかりつけのクリニック、
どこにも接点はありませんでしたしね...」
筒井「何か見落としてるのかも...」
「感情に振り回されないで頭で冷静に分析しよう。犯行現場、遺体、証拠...
そこには何一つ不確かなものはない」
筒井「不確かな感情にだって意味はあるはずです!」
赤城「そんなものは邪魔になるだけだ、愚か者!」
百合根「赤城さん、さっきから言い過ぎです!」
ついに堪忍袋の緒が切れた筒井さんも声を上げた
筒井「私はあなたの操り人形じゃありません!いち刑事として自分の考えで動いてるんです!」
赤城「素晴らしい、それは大歓迎だ。お前はSTのメンバーでも何でもない、自分の考えで勝手に動け」
筒井「...お邪魔しました!」
筒井さんは声を荒げてラボを出て行き、赤城さんは資料室に閉じこもった
「あー...キャップも大変だぁ」
もう勘弁してくれ...
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月25日 12時