【つまらない】 ページ4
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百合根「ってことは、つまり...密室殺人?」
翠「っ!お願いだからその言葉使わないで!」
翠さんは取り乱した
百合根「その言葉?まさか「密室」のことですか?いくら閉所恐怖症だからって、密室って聞いただけで?」
菊川「何が密室殺人だよ。小松さんは自分でチェーンを掛けた
そしてラグに足を取られて転びここに頭を打ち付けた」
そう言われると...
百合根「確かに事故の可能性もありますね」
菊川「事故の可能性じゃない、事故だ!ドアにはチェーンが掛かってたんだぞ?」
「え、でも転んで展示台に頭をぶつけたとしたら血痕の形状は円形になるの知ってる?
これは飛沫だから殴られてるよ。だからこれは事故に見せかけるための偽装工作だね」
赤城「あぁ、そうだ」
すごい、血痕の形状からそんなことがわかるなんて...
松戸「ドアは内側からチェーンがかかっていた。しかしあなたはこれを事故ではなく殺人だと断定した」
「...そうだね」
松戸「この血痕だけを根拠に」
「やっとわかったの?てか居たんだ(笑)」
また松戸理事官を前にすると人がかわってしまう...
百合根「その...赤城さんとAさんはあらゆる可能性を考えて慎重に捜査に当たるべきだと、」
「ここに居る全員が殺した可能性もその一つだよ」
Aさんは大学の関係者全員を見た
赤城「なぜ小松貞夫がここにいた」
柚木「...わかりません」
赤城「わからない?あんたが知らない間に小松が勝手に特別室に入ったって言うのか?
鍵はどうやって開けた」
柚木「私にはわかりません」
「わぁ、怪しいー」
そう言うと柚木さんはソファーに腰を掛けた
赤城「まぁいい、鍵のことは鍵屋にでも聞くんだな」
菊川「まるで他人事だなぁ」
赤城「偽装工作の稚拙さから考えて知能犯ではない。これはつまらない、俺は帰る」
「お兄ちゃんが帰るなら私も帰るー」
ああもう、この兄妹は...
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月25日 12時