【地獄耳】 ページ15
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黒崎「、」
山吹「「例えば誰かがストラディバリウスを盗み、犯行の発覚を遅らせるために代わりに偽物を置いた。
柚木響子はそのすり替えに気づいていないのではないか」と言っています」
「え、柚木響子はプロなんだよね?流石に気付くんじゃ...」
青山「でもだとすると柚木響子はストラディバリウスが盗まれたことを何で隠してたの?」
百合根「もしかして、柚木響子さんがバイオリンをすり替えた!」
赤城「愚か者が、一番疑われるのも柚木響子だ。柚木がすり替え班とは考えにくい」
自信満々に答えたキャップはお兄ちゃんをぶった斬った。
筒井「じゃあ誰が...」
赤城「必ずどこかに恐らくは柚木響子の近くに、彼女を陥れようとしていた人物がいるはずだ」
翠「黙っていたのは柚木響子だけじゃない。
あの人もリハーサルを聴いたならストラディバリウスじゃないことに気づいたはず」
「...誰?」
翠「辛島秋仁。彼は耳がいい、私と同じぐらいね」
え、地獄耳の人ってそんなにたくさんいるの!?
山吹「気づいていたのに黙っているとは、辛島疑わしいですな」
百合根「辛島さんを庇って柚木響子さんが黙っているのもわかります。
彼女は辛島さんのことがまだ好きなんです」
菊川「じゃあ本物のストラディバリウスはどこだ?」
百合根「念のため盗品を裁く闇ルートに怪しい動きがないか、三課に調べてもらってください」
そう言うとおっさんは頷いて言った
菊川「俺は生のストラディバリウスを絶対に聴く!そのためだったら何だってやるよ!」
「音の違いわかんなかったくせに...」
菊川「おい、何か言ったか」
「いや、別に」
筒井「私は柚木響子の周辺を調べます」
そう言っておっさんと芋女はラボを出て行った
百合根「問題はストラディバリウスの事件と小松さん殺害がどう関わってるかです」
青山「あるいは全く関わっていないか」
山吹「もっと問題は密室です。犯人はどうやってチェーンがかかった特別室に出入りできたのか」
青山「確かに、密室の謎を解かない限りこれが殺人事件だと主張することも難しい...」
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月25日 12時