【100パターン】 ページ13
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side 翠
ケーキバイキングでお腹がいっぱいになった私は現場にあることを確認するために現場に戻った。
翠「確認したいことがあるからドア閉めていいかしら?」
警察手帳を見せながら見張りの警備に言うと彼は退いてくれた。
足を踏み入れ奥の展示室に向かう
ドアを閉めれば完全に...
翠「密室...窓すらない...」
閉所恐怖症の私はいつもなら呼吸すらもしんどくなる
でも不思議と平気だった
翠「嘘...」
もしかして私、克服できた...?
そう、私が確認したかったのは決して事件のことではなく
松戸理事官に言われた言葉。
確認を終えて警備の人に感謝を述べて部屋を後にするとバイオリンの音が聞こえてきた
ホールでは一人練習に取り組む柚木響子の姿があった
練習に取り組む彼女は少し雑に音を出しているように感じた。
でもこのバイオリンの音を聞いて私はあることに気づいてしまった...
side 青山
ラボに出勤してくると徹夜したのかキャップがデスクに伏せていた。
青山「何やってんだ?キャップ...」
そんな彼のデスクにはメモ用紙が散らばっていた
青山「1、STに残ってこれまで通りその力を発揮すること。2、FBIラボで最先端の技術...」
キャップのメモを読んでいると出勤してきた翠さんがそのメモを手にした
青山「それって翠さんの今後についてのシミュレーションってこと?」
山吹「どうやら100パターンまで考えたようですね」
なんて言ってるとキャップが起きた
百合根「あぁ、違うんです!」
翠「何が?」
百合根「誤解しないでください!これは決して束縛じゃありません
僕はただ...この100パターンをとりあえず一緒に考える時の足掛かりにしようと思って...
あ、皆さんの今後のことも一緒に考えたいので待っていてください」
そんなこと徹夜で考えてたんだ...
青山「キャップ、馬鹿だね」
山吹「馬鹿ですね」
黒崎「馬鹿」
ボクに続いてみんなそう言った
百合根「ひどいなぁ、みんなして「馬鹿、馬鹿」って...」
翠「キャップってホント馬鹿。私の今後なんてどうでもいいでしょ?
今は殺人事件の捜査中。その大量のメモ、片しておいて
...私の机に。捜査が終わったら読む」
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月25日 12時