【朝飯前】 ページ8
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それでも行かないことには事件解決できないわけで...
山吹さんを除いた6人で3時過ぎに事件現場に足を運んだ
百合根「Aさん、暗所恐怖症じゃなかったですっけ？大丈夫なんですか？」
「まぁお兄ちゃんがいれば何とか。青ちゃんと翠さんもいるし、何かあれば黒崎さんもいるし？」
あれ、僕の名前が出てこない...
赤城「キャップがうるさいから実験して見せてやる」
百合根「実験？」
赤城「これから黒崎に実際に脚立から落ちてもらう。どういう体勢になるかよく見ておくんだな」
赤城さんがそう言うと黒崎さんは脚立を広げて一番上まで登った
百合根「え、そんな上からですか？危ないですよ？」
赤城「菊川は「細田が脚立からただ落ちたのではなく、転げ落ちたから勢いがついて俯せになった」と言った
だとするとかなり高い位置からじゃないとそういう状態にはならない」
百合根「ホントに大丈夫なんですか？」
青山「普通の人がやったら死んじゃうだろうね。だけど黒崎さんは古武道で鍛えに鍛えてるんだから」
僕の心配を他所に黒崎さんは勢いよく脚立から後ろ向きに落ちた
百合根「黒崎さん！大丈夫ですか！？」
黒崎「...深夜だが朝飯前だ」
「かぁっこいい〜(笑)」
そう言ったAさんに黒崎さんは親指を立てた
良かった、無事そうで...
赤城「見ての通り黒崎は仰向けだ。この程度の高さの脚立からじゃ俯せになるほどの勢いは付かないってわけだ」
「やっぱおっさんのデタラメだね」
百合根「あの、これたまたまってことはないですか？」
翠「ざっと計算してみたけど、人間が俯せになるほどの勢いで転がるには脚立の高さが最低でも2メートル50センチは必要なの」
なるほど、2メートル50センチは相当高い...
赤城「まぁ実際にやってみるまでもなかったもんだ。物分かりの悪いキャップを持つと本当に苦労させられる」
百合根「悪かったですね...でもこれだけで事故じゃないっていうのもなぁ...」
赤城「心配すんな、実験の本番は明日だ」
明日...？
とりあえず解散、ということになった
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
