ST 赤と白の捜査ファイル【3】 (ページ43)

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【医者になりたかっただけ】ページ43

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赤城「気づきながら口内炎と発疹とだけ書き込んだのは、誰かが気付くかどうかテストするためだろう

病院に最後の望みを懸けた、誰かがきちんとチェックしてくれるかどうか試した...違うか？」

小山「そうよ...でも誰も気づかなかった！」

それを聞いた武藤は小山に襲い掛かろうとした。そんな彼女をキャップは止めた

百合根「でもだからって、何で患者さんを死なせなきゃいけないんですか！

病院の実態を告発したいなら、他の方法があったんじゃないんですか！？」

武藤は膝から崩れ落ち、涙を流した

小山「...多少のことではあの病院は変わらない

あの病院は腐ってる！私がどれだけ酷い目に遭ってきたと思う？

私は医者になりたかっただけよ...医者になりたかっただけよ！」

そう言った彼女にお兄ちゃんは寄った

赤城「お前の気持ちは理解できる。だが、お前がしたことは限りなく殺人に近いことだ。

医者なら、何があっても人の命を救え。それが医者の存在価値だ」

その言葉に彼女は涙を流し、一課によって連行された。

平戸「赤城...俺も罪を償うよ」

赤城「当然だ」

立ち去ろうとしたお兄ちゃんは大越教授の隣で足を止めた

赤城「彼女は異常だ。だがそんな異常な人間を創り出したのは、お前たちだ」

side 百合根

署に戻ると松戸理事官に呼び出された

池田「自分たちが何をしたか分かってるのか？犯罪の現場が全国中継されたんだぞ

何故さっさと小山あずさを逮捕しなかった？赤城左門に勝手をさせるなと俺はお前に忠告したはずだ

今回の件は上が、」

松戸「池田管理官。...私もSTのことで上から口を挟まれるのは好きではありません

百合根警部。あなたは本当に自分があの人たちの...STの力を引き出せていると考えてますか？」

僕はすぐに返事をすることが出来なかった

松戸「あなたは本当にSTを最大限有効に活用できているんですか？」

百合根「少なくとも...STの仲間たちを一番理解しているのは自分だと思います。

自分は、STを信じてますから」

僕は自分の気持ちを正直に彼らに伝えた。