ST 赤と白の捜査ファイル【3】 (ページ5)

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【影薄い】ページ5

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安達の証言を聞いた後、そのもう一人のADが判明し彼にも話を聞くことにした

上原「ADの上原毅彦です」

「心霊のおっさんしか君が現場にいたこと覚えてなかったよ？影薄いんじゃない？」

百合根「ちょっと、Aさん...」

上原「あ、いや。いいんです、いいんです。あの、その通りですから...

昨夜は安達さんが帰った後、僕達も途中から打ち上げに加わりました。

千葉さんと戸川くんは先にお店を出たみたいです」

それを聞いてまた千葉さんに話を聞きに行った

千葉「2時にあの部屋に戻らなきゃいけなかったんです。無人で回してたカメラがあったでしょ？

テープの交換が必要だったんですよ」

青山「テープ見たいんだけど」

千葉「無理です！ご覧の通り編集の真っ最中ですから。

そもそも収録素材を警察に見せること自体あり得ないでしょう

報道の自由に抵触する大問題ですよ」

赤城「テープ交換なんてAD一人で十分なはずだろ」

赤城さんがそう言うと千葉さんは腕を組んで僕らに尋ねた

千葉「だって、真夜中にあの部屋に一人で行くなんて気味が悪いでしょう？

さすがに戸川が可哀想だと思いましてね、ただそれだけですよ」

次はまた戸川さんのところに足を運んだ

戸川「上原さんは打ち上げに最後まで残ってたんじゃないですかねぇ？

あの人、要領悪いからなぁ...

もうずいぶんADやってるんですけど、細田さんがディレクターに昇進させようとしませんでしたもん」

赤城「あんた何か後ろめたいことでもあるのか？

さっきから何でもかんでもペラペラペラペラ喋ってるのは捜査かく乱するためじゃないだろうな？」

百合根「協力的でありがたいじゃないですか...」

戸川「僕も千葉さんも別に後ろめたいことなんて何もありませんから...」

そして最後はまた上原さんだ

上原「はい、僕は最後まで残ってました。打ち上げは3時過ぎに終わって皆さんと別れました

車を返しに会社に帰らなければいけなかったんで」

百合根「車を返した後は？」

上原「そのまま朝まで会社で寝てました」

赤城「細田と最後に別れたのは誰だ」

上原「わかりません」

聞き込みを続けると細田さんと最後に別れたのは水木優子さんだとわかった。