【聞き込み】 ページ36
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平戸「研修医仲間の俺にまで酷い目に遭ったお前は、病院を去るしかなかったんだよな...
でもなお前が庇った看護師の城間さん、今でも元気で働いてるよ」
赤城「...お前の懺悔など何の役にも立たん。帰れ」
平戸「なぁ赤城...小山あずさくんは昔のお前にそっくりだ。だから何としてでも救ってほしい、頼む！」
赤城さんは何も言わなかった
百合根「あの、それでしたら...
一年前の武藤嘉和さんのことや小山あずささんのこと、もう少し教えていただけませんか？」
平戸「...私にはお話出来ることはありません。失礼します」
頭を下げて彼はラボを出て行った。
side A
平戸先生が帰った後、私はやるせない気持ちでいっぱいだった
百合根「せめて病院内の情報がもう少し入ればいいんですが...
平戸先生が言ってましたよね？7年前、赤城さんが庇った看護師さんがまだ元気で働いてる、って...
その人に話聞きましょうよ！」
赤城「断る。結局は俺を敵視し、冷酷な目を向けていた人間の一人だ。
そんな人間が協力してくれるとは思えん」
お兄ちゃんは冷たくキャップにそう言った
百合根「赤城さん、自分から昔の赤城さんに戻らなくてもいいんじゃないですか？
今の赤城さんは昔の赤城さんとは違う。僕と、Aさんがついてます
謎を解くのが赤城左門の存在価値じゃないですか。事件を解決するのが僕たちの存在価値じゃないですか。
とにかく当たってみましょう」
そう言われてお兄ちゃんはついて来たけど、聞き込みに同席するのは拒否した。
看護師たちが出勤してくる時間に病院の前で私たちは張り込みを行った
「あ...あの人だよ、城間さん」
百合根「行ってきます」
キャップは車を降りて城間さんに声を掛けた
百合根「すいません、こういうものです」
キャップは彼女を連れて近くの公園で聞き込みを行った
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
