【拒否】 ページ28
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百合根「Aさんも前職場ですよね？」
「3日だけね」
百合根「赤城さん、何やってるんですか？」
赤城「...帰る」
百合根「なんで？」
赤城「今日は日が悪い」
百合根「何言ってるんですか、政和大学病院なんですよ？赤城さんたちが勤務していた病院、」
赤城「そこが問題なんだよ！」
お兄ちゃんはキャップに声を上げた
百合根「あ、もしかして政和大学病院が苦手なんですか？」
赤城「馬鹿な...」
百合根「だったら帰る必要ないじゃないですか」
赤城「ほ...方角が悪いんだ」
お兄ちゃんはよくわからない言い訳をして結局帰ってしまった。
青山「ボクも帰っていい？」
百合根「ダメです！小山あずささんの救出、武藤嘉和の死の真相解明、武藤真紀の所在確認、これを一気に行う必要があります
リミットは...あと42時間」
それぞれで動こう、ってことになって私はキャップに声を掛けられた
百合根「Aさん、政和大学病院に行きましょう！」
「ごめん、キャップ...拒否する」
百合根「えぇ、Aさんまで！？Aさんも苦手なんですか？」
「あー、うん。そうそう。じゃあね、お疲れ様」
百合根「え、ちょっと！」
私の場合、ホントに苦手。
そして私たちにはキャップもSTも知らないある出来事があの病院ではあった
side 池田
一課とSTが調べている訴訟についての資料を松戸理事官に提出した
松戸「赤城左門の的確な推理により事件の全容がつかめた、ってことですね？」
池田「はい。武藤嘉和という男が一年前に政和大学病院で死亡し、医療裁判が行われていました」
松戸「政和大学病院...」
政和大学病院と言えば赤城左門と、妹の赤城Aが関わっていた病院だ
松戸「赤城兄妹のホントの力を見るいい機会です。そしてその力を引き出すべき人間の力も...」
理事官はどこか楽し気な表情をしていた
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
