【哀れな女】 ページ26
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赤城「武藤嘉和の関係者が病院に対して医療訴訟を起こしている可能性は高い」
百合根「それですよ！つい最近怒った訴訟を調べましょう！」
なーんだ、案外簡単に片付きそうじゃないか！
赤城「いや、つい最近ではない。裁判で決着がつくまで恐らく一年以上はかかる
そして結果は原告側の敗訴」
百合根「一年くらい前の医療ミスですよ！原告側の敗訴！」
菊川「わかってるよ！裁判記録を調べる」
赤城「要求内容から見て犯人は病院にも同じものを送っている」
百合根「このディスクをですか？」
赤城「だが病院はその事実を警察に届けずにいる。隠蔽せねばならぬ理由...後ろめたさがあるということだ」
この映像を見ただけでそこまでわかってしまうとは...
百合根「赤城さん、お見事です」
赤城「哀れな女だ...医療の道なんて目指すからこんなことに巻き込まれるんだ」
百合根「赤城さんだって一応医者じゃないですか」
そう言うと赤城さんは何故か溜息をついた
赤城「この哀れな女を死なせるな」
百合根「はい！」
side A
2時間半後、おっさんたちが新たな情報を持ってきた
菊川「武藤嘉和という男の遺族が一年前に訴訟を起こしてた」
百合根「赤城さんの言った通りですね！」
赤城「キャップ...当然なことにいちいち驚くな」
百合根「この女性の身元は？」
筒井「小山あずささん、25歳。研修医です」
‶研修医″ということまで当てたお兄ちゃんをキャップは驚いた表情で見た
赤城「いちいち見るな」
筒井「勤務先の政和大学病院を出た後、足取りが掴めません」
政和大学病院...
あの病院と事件で関わる日が来るなんてなぁ...
筒井「OA機器メーカー社員、武藤氏が身体の不調を訴えて診察を受けたのが丁度一年前。
担当医は大学医学部講師の平戸憲弘医師」
わー、しかも平戸先生...最悪オブ最悪
筒井「インフルエンザと診断され抗インフルエンザウイルス剤と解熱剤を処方された。
5日後に再診した際に発疹が認められたため、薬 物 アレルギーの可能性を考慮して薬の処方を中止したが
その3日後に症状が悪化し、救急車で政和大学病院へ搬送」
菊川「その時診察に当たったのが人質になってる小山あずさだ」
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
