【本当の原因】 ページ18
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DJミノル「千代田区霞が関、百合根友久様」
...え、僕？
DJミノル「僕は今日猛暑日にも関わらず昼食にアツアツのグラタンを食べるという愚法を侵し、部下に多大な迷惑を掛けてしまいました」
...え、確かにそうだけど僕いつメールした？
なんて思っていたら山吹さんの声が電波に乗った
山吹「DJミノルはしばし桜田門方面へご出張のため、放送は只今をもちまして終了いたします。
南釈迦牟尼仏...」
...え、何の関係があるんだ？
赤城「この部屋の下に住んでるDJミノルこと、山田稔55歳職業不詳が不定期で違法な放送を行っていた。
奴は放送のため屋上に巨大なアンテナを勝手に設置していた。だがメンテナンスを怠り続けたアンテナは下を向いてしまっていた
そのせいでアンテナの真下に当たる最上階のこの部屋には放送が行われている間だけ過度な電磁波が浴びせられることになった」
翠「さっきこの測定器の値は200ミリワットパー平方センチメートル、これは通常の数値の5000倍
包装が終わるとこの通り」
翠さんが見せた測定器の電磁波は先程とは違い落ち着いていた
赤城「安達さん、頭痛が収まってきたようだな。あんたの頭痛も霊のせいなんかじゃない、電磁波の刺激を受けて痛んでるだけだろう」
「手遅れになる前に病院行った方がいいよ？あ、私かお兄ちゃんが見てあげようか？なーんてね」
百合根「電磁波のことはわかりましたけど、水木さんの見た幽霊と一体どういう関係があるんですか？」
赤城「カナダのある脳神経学者によると、高出力の電磁波が人間の側頭葉に影響を及ぼし
過去の記憶などが幻覚となって現れることがあるという。
水木さん、さっきあんたが見たのは幽霊なんかじゃない。細田の幻覚だ
あんたが電磁波に弱く幻覚を見やすい体質であることは昼間確認させてもらった
あ...昼間の質問ってそういうことなんだ...
じゃあやっぱり幽霊はいない...？
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
