【グラタン】 ページ16
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side 百合根
昼食後、赤城兄妹は僕の注文したメニューにずっと文句を言っていた。
「あっつい...溶けそう...」
赤城「このクソ暑いのにキャップがグラタンなんて時間がかかるものを昼飯に注文してゆっくり食っていたせいだ。
おかげで最も気温が高い時間に現場に行くことになり脳の働きが鈍った、捜査が行き詰ったのは全部キャップのせいだ」
百合根「いや、それ関係ないでしょ。というか行き詰ったりしちゃ困ります、しっかりしてください」
車に乗り込もうとした時、筒井さんから電話がかかって来た
筒井「安達春輔がマンションに帰ってきた時間は、朝の6時前よ？」
6時前...？撮影後真っすぐ自宅に帰ったらそんな時間にはならないはず...
百合根「わかりました。...やっぱり安達春輔の証言は嘘でした！
あの人真っすぐ家に帰らずどこかに寄ってたんですよ。まだまだ諦めず頑張りましょう！」
「何でもいいから早くエアコン付けて...」
百合根「はいはい、すいません...」
Aさんに急かされてエンジンを掛けた時、ラジオはまた乱れてノイズ音がしていた
百合根「まただ...ここに来るといつもこうだ」
ラジオを止めようとしたら赤城さんに手を掴まれて局を変えられた
赤城さんが局を変えた時、何やら声が聞こえてきた
百合根「あ、これ違法放送ですね？総合通信局に、」
赤城「うるさい！」
「この声って...」
赤城さんはシートベルトを外して飛び出していった
追いかけるとマンションの屋上だった
赤城「あぁ...あぁ...！残念だ...謎が全て解けてしまった...」
百合根「え？」
今の違法放送で解けたの？え？
赤城「事件関係者を全員集めてほしい、今夜あの部屋に...」
百合根「え、ついさっき「行き詰った」って、」
赤城「それから菊川に「吠え面をかきに来い」と伝えておけ！」
え...どういうこと...？
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
