【頭痛】 ページ12
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side 赤城
青山から借りたDVDに目を通すと、安達のことで気になる点があり朝イチで彼の家を訪ねた
赤城「今も頭痛はするのか？」
百合根「いや、それ事件と関係ないでしょ？」
安達「あ、構いませんよ？普段は痛みません。私の頭痛はね、霊が近づいた時だけ起こるんですよ
まぁ、心霊現象にアレルギー反応を起こす方がいらっしゃるのも分かってはいます」
青山「物理学の小山教授と論争を続けてるよね？」
番組で安達は小山教授にペテン師呼ばわりされていた。
安達「あんな人を相手にしても仕方ありませんよ。ただ、何だか水を差された気分ですよね...
下火になった心霊ブームをもう一度盛り上げようと私と細田さんは一緒に頑張っていたところでしたから。
細田さんはいわば私の戦友なんですよ。彼が亡くなった悲しみは...悲しみはね...未だに癒えないですよ」
目を潤ませた安達にキャップはティッシュを差し出した。
彼の部屋を後にして、俺はラボにいるAに電話を入れた
赤城「A、これから一課に行ってくれないか？
取ってもらいたい令状が一つ...」
そう言った時、マンションのエントランスに防犯カメラがあるのに気づいた
赤城「いや、2つある」
「了解」
Aとやり取りをしているとキャップと青山が一歩遅れてマンションから出てきた
百合根「安達春輔、意外といい人でしたね。
赤城さんは疑ってるみたいですけど、僕には人を殺すような人には見えないなぁ」
この超お人好しめ...
青山「キャップは嘘をつくのも見破るのもド下手だね」
俺たちは安達と細田の関係を探るべくお喋りなアイツに聞き込みを行った。
戸川「あぁ、あの2人めちゃくちゃ仲悪かったっすよ」
百合根「騙された...」
赤城「胡散臭い文化人と弱小プロのプロデューサーだ、どうせ金のことでモメてたんだろ。
容易に想像がつく」
戸川「かなり金に困ってるみたいです。
昔細田さんが水木優子と不倫してたことを持ち出して脅迫まがいのことまでした、って聞いたな」
青山「え！？あの2人付き合ってたの！？」
戸川「ですよね？上原さん」
戸川はちょうど外から戻ってきた上原にも聞いた
上原「あぁ...僕も聞いたことあります。今は切れてるみたいですけど...すいません」
そう言って足早に中に入っていった
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月17日 10時
