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【苦手】 ページ10

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side A




帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい....




クラブとかガールズバーとか苦手なんだよ...




水商売の女性って人の領域に土足で踏み込んでくるじゃん?




ホステス「お兄さんとお姉さんってどういう関係?」




ホステス「お姉さん刑事やってるなんて勿体なーい!一緒に働かない?」




この空間が苦手な私に聞き込みなんて出来るわけが無い




「お兄ちゃん、帰っていい...?」




赤城「待て...」




ホステス「お兄ちゃん?え、兄妹!?」




ホステス「美男美女ー!」




あぁ、早く帰りたい...




キャップが助けに来てくれないからお兄ちゃんは左手で私を、右手でガッキーくんを握りしめて最大限に心を癒していた




ホステス「何これ...可愛いんだけどぉー!」




ホステス「キモ可愛いー!」




赤城「触るな...」




もう...いい加減帰ろうよ...




side 百合根




確かに、赤城兄妹はモテまくっていた




でも普段見れないあの2人が押されてる状況は面白かった




レナ「あら、いらっしゃいませ」




「「いらっしゃいませ」」




お客さんが来たようでそちらに目を移すとそれはよく知った人だった。




...黒崎さん!?




百合根「なんで黒崎さんが...」




僕は黒崎さんから死角になる席、赤城兄妹の席に急いで移動した




レナ「初めてでいらっしゃいますよね?ママのレナです」




百合根「ちょっと2人とも、しっかりしてください」




2人はすっかりバテていた




少し離れたところに座ろうとしたママの腕を引き、黒崎さんは隣に座らせた




百合根「おぉ...」




なんて大胆な...




そして肩に腕を回し、ジーッと見つめていた

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月7日 10時

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