【服装】 ページ49
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side 百合根
ラボに戻ると何だかご機嫌なAさん
話を聞くと池田から連絡先を貰ったらしい
そんな上機嫌のAさんといつも通りの赤城さんを誘って三枝さんの店にお邪魔すると
カウンターには山吹さんの姿があった
百合根「珍しいですね、山吹さん」
山吹「恰好が違えば坊主に見えんでしょう」
そう言った彼はベージュのスーツに身を包んでいた
そんな彼の隣に並んで腰を下ろした
百合根「あの、山吹さんは初めから町田さんが犯人だと分かっていたんですか？」
山吹「いいえ、そこまではわかってはいませんでした。
ただ、町田さんが私に救いを求めているようなそんな気がしました。その先に何かがあるような直観がありました」
百合根「神がかってますね...」
赤城「脳科学的に直観は大脳基底核内の淡蒼球で生まれる。これは日常の学習と訓練によってもたらされる」
三枝「刑事の勘と似たようなものですかね？」
百合根「僕には全然ないなぁ...」
赤城「俺にはあったぞ。最初からにおうって言ってたろ」
また大人げない...
百合根「あれは刑事の真似してただけでしょ？」
僕達のやりとりを見て山吹さんは笑った
山吹「私はゆっくり町田さんと修行をしながら本心を聞ければ、と思っていました」
「でも山吹さん、急かす草介さんにムカついてたよね？」
山吹「お見通しでしたか！？Aさんを前に申し訳ない...」
百合根「ムカつく？山吹さんが？」
珍しい...そんなことあるんだ...
山吹「Aさんに乗せられてつい手荒な手段を取ってしまいました」
「まぁ、私も焦ってたしなぁ...無事事件は解決したんだし、結果オーライじゃない？」
山吹「そうですね...では私は行くところがありますので、これで」
そう言って山吹さんは席を立った
山吹「Aさん、ありがとうございました」
そう言って頭を下げて店を後にした
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月7日 10時
