【池田管理官の立場】 ページ32
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山吹「怒り、ですか?」
阿久津「救いを求める者はこちらに救う力がなければ、失望し怒りを抱くこともある。
その怒りの表現が 自 殺 という形になったのかもしれない...」
「だから 自 殺 じゃないって...おっさんしつこいよ」
Aは溜息をついた
阿久津「...そうでしたね」
やはり気になるな...
side 翠
戻ってくるや否や赤城さんは苦楽苑のビデオを私に見せた
赤城「声を聞いてどう思う?」
翠「人を安心させる声のトーンや大きさ、話し方の間だと思う」
青山「論理的な話し方をしてる。冷静に計画的な犯行を遂行できるタイプだと思うよ?」
百合根「阿久津が被疑者ってことですか?」
青山「そうは言ってない。プロファイリングというよりもまだ雑感って感じだね」
百合根「でも他殺という根拠を松戸理事官に示すには被疑者を挙げないと...急げって言われてるし...]
「まぁでもそれ、私たちに関係なくない?」
百合根「そんなぁ...あ、でも!池田管理官の立場も危うくなりますよ!」
「何?それはマズい」
あ、Aがやる気を出した
ホント、池田管理官のことになると途端に単純になるんだから。
翠「ちなみに阿久津の隣にいるのが教団ナンバー2の篠崎」
百合根「苦楽苑の信者たちを当たって篠崎の行方や4人が亡くなる前に何があったのか詳しく調べないと...」
そう言って百合根組はまたいそいそと出て行った
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月7日 10時