【違う...】 ページ22
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side 菊川
向井「彼は軽々しく組織の名を使い詐欺行為によって金を奪いました。見過ごすわけにはいかないでしょう?」
菊川「火事の方はどうなんだよ。お前の部屋から違法出力の無線機が押収されたぞ?
あれで火を付けたんじゃないのか?」
向井「無線機で火を?そんなことが出来るなら是非やり方を知りたいですね。
どうすれば火がつくんです?」
コイツ...頭が良いやつはどいつもこいつもムカつくな!
何でもいいからST早く来てくれよ!
side 百合根
取調室に向かうと向井は落ち着いた様子で言った
向井「暴行は認めました。保釈金は用意します、他に何か?」
百合根「無線機の用途です。されは強い電磁波を発生させるためのものですね?」
向井「業務用です。先程もそう言いましたが?
今度は電波法違反の取り調べですか?」
向井はやはり相当自分に自信があるらしい...
赤城「...ヤクザらしい言い草だな。業務用だと?売人どもと取引の話か?」
向井「...いいえ」
赤城「なら仲間や組員と抗争の相談か?」
向井「馬鹿にしないでいただきたい。大切な研究のためです」
赤城さんは向井にパソコンの画面を見せた
赤城「研究とはこれのことか?」
向井「こんなものを持ち出して何のつもりです?所詮あなた方に理解、」
画面に表示された数式を見て向井は固まった
向井「違う...違う!貴様これを勝手に弄ったな?」
赤城「何の話だ?」
向井「その汚い手で触っただろ!最後の数列が違ってる..アンダーソン局在の方程式というのはそもそも!」
赤城「アンダーソン局在...これがアンダーソン局在の方程式だとわかるんだな?」
そう、これが赤城さんのやり方
向井を見事にハメることが出来た
向井「当然だよ...」
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月7日 10時