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【停電?】 ページ1

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side 黒崎




夜も更けてきた東京新宿のボクシング道場




仕事終わりのボクシングを楽しんでいると停電なのか、突然照明が落ちた




内藤「あれ?」




コーチ「誰だ、電気消したやつは!おい、つけろ!」




コーチがそう言うとすぐに電気は普及した




コーチ「おい、休んでんじゃないよ!」




内藤「あ、すいません!」




その後は特に何も起こらずトレーニングは終了した。




内藤「やっぱ黒さんとやんのが一番上がるんだよなぁ。だから、もっとジム来てくんない?


公務員ってさ、そんなに忙しいわけ?」




着替えながらトレーニング仲間の内藤はそう尋ねた。




彼には職業は公務員と伝えて警察官であることは言っていない




少しだけ笑顔を見せると彼は続けて尋ねた




内藤「あ、じゃあさこれはやっぱり無理?」




そう言いながら彼が見せたのは彼が所属している事務所の舞台のチラシだった。




俺は首を振って親指を立てた




内藤「え?来てくれんの?


ありがとう!あ、チケット代は大丈夫!招待するから」




そう言った彼に払うことを伝えると彼は大袈裟なくらい喜んだ




その時、彼の電話が鳴った




電話の相手は大家さんからだったようで、どうやら家賃が引き落とせないと電話を掛けてきたらしい。




‶金なら銀行に入ってる″と彼が確認した時、彼の顔色が変わった。




内藤「何だよこれ...情報量20万って...」




取引先の会社名は‶エレガンス企画″




近くで消防車のサイレンが聞こえて、内藤と別れて俺は現場に向かうと




雑居ビルから煙が上がり、現場から足を引きずりながら立ち去るスーツ姿の後ろ姿を見かけた。

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月7日 10時

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