【スデナグリ】 ページ30
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side 百合根
松戸理事官と池田管理官に呼ばれて僕はある映像を見せられていた。
それは様々な人を殴り続けるだけの動画だった
百合根「もういい...もういいです！やめてください！
何なんですか、これは？酷すぎる...」
ずっとこんなの見せられたらおかしくなりそうだ...
松戸「3ヶ月前から昼夜を問わず、都内の通行人が突然何者かに殴られて気絶する事件が連続して起きてます」
池田「そして今朝、サイバー犯罪対策課がこの映像を見つけた。
犯人は犯行の一部始終を自ら撮影し、ネットにアップしていたようだ。
タイトルは...
池田は動画サイトのアカウントをスクリーンに映し出した
百合根「素手殴り...？」
池田「犯人は一連の犯行をゲームだと感じている。ルールは被害者を殴るのは素手で一発だけ、二発は殴らない。
事実、失敗した場面もアップしている」
そう言って池田が再生した動画
犯人が酔っ払いの男性を殴るも失敗し罵声を浴びせられていた
松戸「3ヶ月前から定期的に犯行が起きてきましたが、ここ2週間その感覚は狭くなってきています」
池田「閲覧数が増加してきて注目を浴びたため劇場型の愉快犯になり、犯行がエスカレートしているのだと推測される。
いつ最悪な事態になるかわからない」
松戸「そこで、STに捜査に加わってもらいます」
百合根「...えっ、いいんですか？」
松戸「彼らには期待してるんです。...ねぇ？」
理事官にそう言われた池田は軽く頷いた
百合根「ありがとうございます、頑張ります」
松戸「私たち凡人にはない、とっても秀でた才能を持っているんだから。
早く結果を出してくださいね？あなたが自分で選んだ道です」
百合根「失礼します」
立ち去ろうとした時、池田に呼び止められた
池田「百合根警部。またスデナグリの犯行が...ついに死亡者が出た」
事件が急展開するのは思ったより早かった
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年3月28日 16時
