【決まり】 ページ25
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岩谷「犯人の仕業ですか?」
赤城「‶ワタベ″と署名があった」
俺は胸ポケットから昨日、渕田仁美が置いて行った名刺を出した
岩谷「ではやっぱり渡部さんが...」
「あーあ...決まっちゃった」
赤城「馬鹿な刑事ならそう考える」
菊川の目を見ながらそう言って俺は席を立った
百合根「犯人はこの彼に成り済まし、ホームレスに偽装工作を手伝わせたんです。
ワタベじゃない、これはワタナベと読みます。犯人は彼をワタベだと誤解している人物です」
岩谷「...
菊川「ただ不可解なのは奴が秋子さんのマネージャーとして、あの2人に復讐したとしたら...こんなややこしいことをする必要はない。
逆に秋子さんが憎ければ秋子さんを殺せばいい」
百合根「渡部さんは 自 殺 を図ったわけじゃありません。真犯人に殺されかけたんです
ドラッグに見せかけたゾンビパウダーという毒で」
赤城「...犯人は矛盾した2つの心を持っている。秋子さんにとって邪魔な存在を殺した、それほどまでに秋子さんのことを愛している
しかしその罪を秋子さんに擦り付けるような真似をした。様々な策を労して半ば強引過ぎるほどに...何故だと思う?」
岩谷「わかってる言い方だ...」
これで自分が犯人だと認めた、と言っても過言ではない
岩谷「喉が渇いた。水を飲んできても?」
俺たちは許可した
岩谷「それで...いつから怪しんでいた?」
赤城「レストランでアンタは左利きだった。となるとこの写真はおかしい」
キャップは例のスキャンダルの記事を見せた
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年3月28日 16時