【好きな人、いる？】 ページ15
.
side 百合根
八神さんの聴取を終えて話の内容を青山さんにも聞いてもらった
青山「その女の言うこと、ちょっと引っかかるね...」
百合根「引っかかる？どういう風に？」
メモを取ろうとすると青山さんは僕の手を掴んだ
青山「キャップ、好きな人いる？」
百合根「え？」
赤城さんとAさんもいるのにそんなこと...
百合根「秘密です...」
青山「めんどくさっ！」
百合根「いませんよ！」
青山「じゃあもし好きな人がいて熱烈にアプローチした。向こうもまんざらじゃない、むしろ気がある素振り」
百合根「えぇー？」
それは幸せだなぁ...
青山「なのに突然別の男性と付き合いだしたら？」
百合根「それは...そんなの信じません！」
青山「でも2人がキスしてるところを見たら？」
百合根「そしたら...どうしようもないですね」
青山「で？」
百合根「泣きます、号泣です」
青山「泣いた後」
百合根「酒を飲みます」
青山さんは席を立ち、僕の肩に腕を回しながら続けた
青山「泣いて酒飲んで吐いて寝て二日酔いで...その後は？」
百合根「怒るかも...僕に気がある素振りをしたんでしょ？そんなのズルいです！」
青山「それそれ！ストーカーは相手に恋人が出来ても信じない
現実から目を背けそれが彼女の本心ではないと思い込み、行動がエスカレートする。それが第1段階
その後どうしようもないことだと分かると彼女に対して怒りの感情を持つ、これが第2段階。
そしてさらに行動がエスカレートする」
百合根「気をつけよ...」
「そういう話じゃないけど」
え、どういう話？僕の話じゃないの？
青山「熱愛報道のおかげでストーカーが諦めた？違う、普通ならその逆
ストーカーはエスカレートする」
あ、そういう話か...
百合根「それなのにストーカーはいなくなった...確かにおかしいですね」
じゃあどういうことだ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛音
| 作成日時：2021年3月28日 16時
