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【ありがとう】 ページ10

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「岡部発見!負傷者2名、うち一人は生徒。至急生徒を外に運びます!」




そう言って警察官は私を掴んだ




『やだ!離して!』




「もう救急隊が到着している!後はこちらに任せろ!」




『ホントに...?』




「あぁ、もう大丈夫だ」




「A...ありがとな...」




その言葉を最後のお兄さんは目を閉じた




『お兄さん...?お兄さん!離して!』




当然離してくれるわけもなく、私は連行され救急車に乗せられた。




side 嶋田




Aの安全が確保され連れ出された後、教室内に誰かの足音が聞こえた




警察ではない...香里だ




香里は俺の隣に腰を下ろし、俺の頬に触れながら尋ねた




「隆平...?あの子たちに、守る価値はあった...?」




「あぁ、十分な...」




「ありがとう、隆平...」




香里は笑顔でそう言った




俺の意識はそこで途絶えた。




side 尾崎




警察からの連絡を受けて私は報道番組に目を向けていた。




「たった今、赤嶺中学校の生徒全員の安否が確認されました。


岡部容疑者が立てこもった教室の生徒2名が負傷したようですが、命に別状はないようです


なお岡部容疑者を逮捕したとされるスクールポリスですが依然、安否は不明です」




画面を消し、私は秘書に尋ねた




「秋吉くん。スクールポリス制度の採用に積極的だったのは、確か副長の三笠くんだったよね?」




「そう記憶しています」




「面倒なことになる前に尻尾は切っておこう。議事録も処分して、」




「いやしかし、」




「いいからさっさとやれ!」




指示を受けて秋吉が部屋を後にした時、スマホが鳴った




相手は文科大臣




電話の内容に私は耳を疑った




「ちょっと待ってください、スクールポリス制度はもともと大臣の発案だったじゃないですか!


何故私が泥を被らなければならないんです!」




聞こえたのは不通音だった




私は職を失った。

【お姉ちゃん】→←【責任】



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Kanon(プロフ) - 凄かった( ; ; ) (2021年8月30日 13時) (レス) id: c19e3c07b8 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 愛音さん» こんばんは…!聞いていいですか? (2021年6月12日 22時) (レス) id: 080dd1eb98 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!こんなに毎日見続けた小説は初めてです!すてきな作品ありがとうございました! (2021年4月21日 22時) (レス) id: 9dff91809c (このIDを非表示/違反報告)
いち - お疲れ様です!!読んでて凄く楽しかったです!!ほんとにお疲れ様でした!!泣泣わたしも続き読みたいです・・・!! (2021年4月20日 23時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
莉奈 - 5年後作者さんのオリジナルでみたいです (2021年4月20日 20時) (レス) id: a41956e9c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月13日 11時

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