【責任】 ページ9
.
『お兄さんっ...！』
すぐにみんなが駆け寄ってきた
『みんなハンカチ貸して！早く！』
取り乱しながら、声が震えながらみんなに伝えた
『お兄さん、死んじゃやだよ！』
「ははっ...死なねぇよ...
お前...無茶してくれたな...女なのに...顔に傷残ったらどうすんだよ...」
『そんなことどうだっていい！』
私は必死に止血した
「浅村先生...ここは危険だ、子どもたちを連れていけ...」
「でも！」
「こんなに血が出てんのにほっとけねぇよ！」
「やだ...あんた一人だけ置いて行けっかよ！」
「スクポリ死なないでよ！」
みんな泣きながらそう叫んだ
「うるせぇよ、お前ら...早く行け...
この子たち守るのが、あんたの責任だろ？
早く行けって！」
「...わかりました...みんな早く校庭に！急いで！早く！」
浅村先生の誘導でみんな校庭に逃げたけど私は動かなかった
「小川さん...！」
浅村先生は私の肩を掴んで私を立たせようとした
でも私はそんな彼女を押しのけた
『ほっといて！』
「A...先生の言うことを聞け...」
『嫌っ！ここでお兄さんを見捨てたら、私は一生後悔する！』
溢れた涙が傷ついた頬の血を含んで止血する私の手の甲に落ちた
「浅村先生...いいです...先に逃げてください...」
「でも！」
「こいつは...最後まで俺が責任持ちますから...」
「...わかりました...必ず、救急隊員連れてきますから...」
浅村先生はそう言って教室を後にした
残った教室で私は岡部先生が持っていた拳銃を遠くに蹴り飛ばし
岡部先生が目を覚ましたとしても動けないように縛り付けお兄さんの止血を続けた
「最後まで、可愛げがなくて、わがまま...香里と同じ、だな...」
『もう喋らないでください...』
「もういいから...お前も早く、病院連れてってもらえ...」
『私は大丈夫です、だから、』
「お前のそんな顔見たら...香里が悲しむだろ...それに、俺まで怒られる...」
こんな時ぐらい自分の心配すればいいのに...
止血を続けていると教室に警察が飛び込んできた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 574人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kanon(プロフ) - 凄かった（ ; ; ） (2021年8月30日 13時) (
レス) id: c19e3c07b8 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 愛音さん» こんばんは…!聞いていいですか？ (2021年6月12日 22時) (レス) id: 080dd1eb98 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！こんなに毎日見続けた小説は初めてです！すてきな作品ありがとうございました！ (2021年4月21日 22時) (レス) id: 9dff91809c (このIDを非表示/違反報告)
いち - お疲れ様です！！読んでて凄く楽しかったです！！ほんとにお疲れ様でした！！泣泣わたしも続き読みたいです・・・！！ (2021年4月20日 23時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
莉奈 - 5年後作者さんのオリジナルでみたいです (2021年4月20日 20時) (レス) id: a41956e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛音
| 作成日時：2021年4月13日 11時
