青のSP−学校内警察・嶋田隆平ー【6】

【不安】 ページ1

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side 岡部




逃走資金がそろそろ底をつき始め、自販機に飲み物を買いに来た酔っ払いの男に銃を向けて脅した




「財布出せ」




「何だよ、おもちゃかよ。お前、」




そう言った男を掴んで地面に押し倒し、右の太腿を撃ち抜いた




「あぁ！痛っ...あぁ...」




暴れまわる男の胸を踏みつけて動きを抑制し、尻のポケットから財布を抜き取った




「ばーか」




俺はそれを手にある場所に一晩、身を潜めた。




side 浅村




翌日、異様な数のパトカーが学校に来たことに対して職員会議で副校長から説明があった。




「警察からの要請で急遽、学校の警備を強化することになりました」




「理由は...岡部先生ですか？」




「アイツ、また人を襲ったそうですね」




「えぇ...皆さんは生徒たちが不安にならないように、より一層のケアをお願いします」




「「はい...」」




「参りましたね...」




3年生は大事な時期なのに勘弁してほしいな...




「失礼します、住浜署の三枝です。校内警備の応援に来ました」




三枝さんが敬礼をして職員室に入ってくると、阿部先生は「何だ、アイツかよ」と舌打ちをした




「三枝さん、うちの学校ホントに大丈夫なんですか？」




「はい。正門と裏門には警察官を配備しましたし、周辺の巡回も抜かりありません。


岡部が警察の目を搔い潜って侵入することは、まず不可能です」




それを聞いてひとまず安堵の声が漏れた




チャイムが鳴って教室に向かう前に私は気になったことを尋ねた




「三枝さん、嶋田さんは？」




「え？あ、いや...あの...」




三枝さんの話を聞いて私は急いで教室に向かった。

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