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【三者面談】 ページ10

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「既読スルーすんなよ」




「てかお前、スクポリのこと嫌ってなかったっけ?」




「コイツはホントに嫌ってるよ」





『いや、嫌ってるわけじゃなくて...気にくわない、っていうか...大好きなお姉ちゃんを奪われたから』




確かに、A小川先生のこと大好きだったもんな...




それによく考えればAが人を嫌うなんて珍しいもんな




「とにかく元気そうで良かったよ。そろそろ学校来いよ」




『え...だって...』




「三枝さん、A学校行ってもいいんだよな?」




「あ、うん。厳重注意だからね...」




「ほら、それに誰もそんなに気にしてねぇよ」




「Aがいねぇと楽しくねぇよ」




『わかったわかった、明日からは行くから!』




そう言ってAは笑った




これで来なかったら...ぶっ飛ばす




side 浅村




三者面談、最初の生徒は井上双葉さん




「井上さんは志望校書いてないけど...?」




彼女にそう尋ねると母親が口を開いた




「先生。うちの子通信制の高校に行かせるつもりです」




「通信制?」




「中学出たら本格的に芸能活動始めようと思ってるんです」




なるほど...




「あ、でも芸能活動しながら通える学校もありますよ?それなら将来の選択肢も増えますし...」




学校のパンフレットを提示するも受け取らず、母親は続けた




「ですから、それが無駄だと言ってるんです。先生、私この子に将来立派な女優になってほしいんです


そのためなら全てを犠牲にする覚悟が出来ています...そうよね?双葉」




「...うん」




井上さんは暗い表情のままそう返事をしたけど、それ以上のことは踏み込めなかった




次の生徒は相良恭子さん




「相良さんの第一志望は東和女子ね」




希望学科はグローバル英語コース...と思っていたらこれまた母親が先に返事をした




「うちは東和女子を受けるつもりはありません。第一志望は桐蔭医大付属です」




「あ...それはお母様の意向ですよね?お嬢様の話も聞いてみましょう」




「聞かなくてもわかってます。...あの学校は帰国子女が多いからでしょ?」




母親の言葉に相良さんは口を固く結んだ

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月4日 10時

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