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【脅し?】 ページ9

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side 涌井




ホームルームで浅村先生から進路を踏まえた三者面談の話があり




志望校のパンフレットを見ているとスクポリがやってきた




「...何か用ですか」




「お前、小川先生に何を聞かれてた」




「...は?」





「一年前、岡部が学校を追われた後の話だ。小川先生、お前にしつこく話を聞いてたそうじゃないか」




確かに小川先生は毎日、岡部先生との間にあったことを聞いてきた




それが鬱陶しかった




「...さぁ、覚えてない」




荷物をまとめてその場を後にしようとするも、スクポリは話を続けた




「お前が岡部に襲われそうになった事件、何か裏があるんじゃないのか?


小川先生はそれに気付いてお前を追及してた」




「だから覚えてないって」




「だったら思い出せよ」




「ははっ、それ脅し?...訴えますよ」




「そう言えば大人がビビるとでも思ってるのか?必ずお前の化けの皮、剥がしてやる」




スクポリは私が怪しいことに気づいてる




でもこの真相は絶対に気づかれてはいけない




side 佐々木




放課後、俺と真田、京介、三村でAの家に足を運んだ




西田や市原たちも行きたい、って言ってたけど浅村先生にあまり大勢で押しかけたら迷惑だから、って言われた




「え、Aん家デカっ...」




そういや俺以外Aの家来たことあるやつ居ないんだっけ?




忙しいおじさんとおばさんの車は今日もない




いい加減顔見せてほしいな、なんて思いながらいつも通りインターホンを押した




すると初めてドアが開いた




「...入れ」




ドアを開けたのはAではなく...スクポリ




「え、スクポリ...Aん家に出入りしてんの?」




「小川先生と付き合ってた、って言ったってAの部屋に来なくても...好きなの?」




「馬鹿か。誰があんなクソガキ...」




そう言いながらスクポリは俺らを招き入れAの部屋に案内すると部屋には三枝さんもいた




『え、どういうメンツ?悠馬は幼馴染だしよく来てたからまぁわかるけど...


翔子と一樹はスパイじゃん。で...京介は何で?」




コイツ...ホント鈍感だよな




この調子でいくと多分俺が好きなことも知らねぇんだろうな...

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月4日 10時

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