青のSP－学校内警察・嶋田隆平ー【5】 (ページ31)

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【ムカつく】ページ31

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side 浅村

朝の職員室、先生方は木島元校長が撃たれた話をしていた

「まさか校長が撃たれるなんてね...」

「あ、先輩！ニュース見ました？」

「あ、うん...」

見ようとしなくても嫌でも耳に入ってくるし、新聞も各紙一面にそのニュースを取り扱っている

「まさか木島さんが岡部に襲われるなんてな...」

「しかも拳銃ですよ？まともじゃないですよ...」

「まぁ...セクハラ教師だったことが公になったんじゃ、今後教育現場で働くのは難しいですからね...

やけ起こすのも無理ありませんよ」

「...一ノ瀬先生、嬉しそう」

「え？いや、滅相もない」

そう言って一ノ瀬先生は笑った

「あの...嶋田さん大丈夫なんですかね？」

私たちの話を聞いていた新津くんが声を掛けた

「何が？」

「だって。暴行未遂事件を公にしたの、嶋田さんですよね？」

「確かに...嶋田が岡部に狙われてもおかしくないよな？」

「ちょっと新津くん、物騒なこと言わないでよ...」

「あぁ、いやでも...俺もそれ、頭かすった」

古賀先生もそう言った

「もうやめてくださいよ、お腹の子がびっくりするじゃないですか...」

「嶋田の奴...スクールポリスが学校に災いもたらしてどうすんだよ！」

「何も起こらなきゃいいんですけどね...」

みんな不安な気持ちは一緒だった。

side 三枝

木島の病室前で見張りをしていると嶋田さんから電話が入った

「岡部の足取りはどうなってる？」

「刑事課の同僚に聞いたんですけど、まだ掴めてないそうです...」

「真面目に探してんのか？」

「みんな一生懸命頑張ってますから！」

病院だということも忘れて俺は声を上げた

「木島はどうなんだ？」

「まだ意識は戻ってません...

それより嶋田さんの方こそ岡部に恨み買ってるんですから気を付けてくださいよ！？

むこうは従を持ってるんですから！万が一遭遇しても絶対無茶しちゃ、」

全部言い終わる前に不通音が聞こえてきた

「ムカつくな...」

嶋田さんにもしものことがあったら赤嶺の生徒はどうなんだよ...