青のSP−学校内警察・嶋田隆平ー【5】

【早く目覚ませよ】 ページ30

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side 嶋田




木島が撃たれたことを聞いて病院に急いだ




「三枝！」




「あ、嶋田さん...」




「木島の容体は？」




「とりあえず一命は取りとめました」




「岡部に撃たれたっていうのは確かか？」




「はい...現場近くの防犯カメラに現場から逃走する岡部の姿が...」




「何で岡部が木島を...？」




今更岡部が木島を襲う理由が分からなかった




「木島が逮捕されたあとに、岡部に暴行未遂事件による事情聴取が行われたんです。


それが塾長の耳に入り、解雇されたらしくて...」




「1年前の事件を暴いたのは俺だ。岡部が狙うとしたらまず俺のはずだ」




「確かに...」




「他には？何かネタは？」




「そういえば...目撃者の話によると、岡部が木島に「約束が違う」と詰め寄ってたそうです」




「約束...？」




何の約束だ...？




「え、ちょ嶋田さん？」




それを問い詰めるために俺は病室のドアを開け、足を踏み入れた




「ちょっと、嶋田さん！嶋田さん、まだ意識は戻ってません！今話を聞くの無理です！


今全力で岡部を追ってますから...」




三枝に押さえられ強引に話を聞くことは出来なかった




目の前には酸素マスクを付けて眠る木島の姿




...早く目覚ませよ




どんな手を使ってでも問い詰めてやるから




side 岡部




夜も更けた街中




前方にパトロール中の警察の姿を見つけて自然と路地裏に身を隠した




公衆トイレに逃げ込み変装用に持ち歩いていたサングラスを掛けて鏡を見た




「悪くないじゃん...」




何としてでも逃げ切らねぇとな...

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