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【ママの夢】 ページ27

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side 相良




スピーチコンテストを終えて会場を出るとママの姿があった




「コンテスト、落ちちゃった...」




「当たり前でしょ。一夜漬けが通用するほど甘くないわよ」




「だよね...」




「...来年、また頑張りなさい」




私は耳を疑った




また挑戦していいの...?




「東和女子ならネイティブの先生も沢山いるし鍛えてもらえるわ」




「ママ...」




ママは私の肩を抱きながら並んで歩いた




「さっきね、ふと子供の頃のこと思い出しちゃった」




「...ママの?」




「うん。ママもねおばあちゃんにパティシエになりたいっていう夢潰されたの」




「...えっ!?そんなの初めて聞いた」




ママがパティシエ目指してたなんて...




「だからママね、おばあちゃんのこと死ぬまで恨んでた」




私もママのこと死ねばいいのに、ってずっと恨んでた...




「あなたに私と同じ思いさせるところだったわ...ごめんね、自分の気持ちばかり押し付けて」




「ううん...ありがとう、私のこと認めてくれて」




やっとホントの親子になれた気がした




side 木島




「お世話になりました」




釈放が認められて付き添いの警官に頭を下げ、署を後にしようとすると呼び止められた




「木島さん!...不起訴になったからって、あなたの罪が消えるわけじゃありませんからね」




「君に言われなくてもわかってるよ」




「わかってんなら!...ちゃんと小川先生の墓前で謝ってください


立証は出来なかったけど、小川先生が死んだのは自転車事故が原因だったかもしれないんですから


それが出来なきゃ、あなた人として終わりですよ」




ちっ...大きなお世話だ

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月4日 10時

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