青のSP－学校内警察・嶋田隆平ー【5】 (ページ16)

今日:5 hit、昨日:32 hit、合計:94,842 hit

【父親】ページ16

.

side 涌井

三者面談の日、ママが来るのを待っている間に浅村先生に気になっていたことを尋ねた

「先生、スクポリっていつまでいるの？」

「さぁ、ちょっとわからないな...何でそんなこと聞くの？」

「何となく聞いただけ」

「もし何か困ってることがあったら聞くよ？」

私にはスクポリの存在が邪魔だ

早くどこか別の所に行ってほしい…

そんなことを考えているとドアの開く音がしてそちらを見た

「お父さん？」

えっ、何で？お母さんじゃないの？

「おう。母さん具合悪いから代わりに来てやったよ」

何で選りによってこんな時にお父さんなの...

「初めまして。担任の浅村です」

「美月の父です。娘がいつもお世話になってます」

そう言うとお父さんは椅子に座り、浅村先生は進路指導をしようとしたけどお父さんはそれを遮った

「あぁー...先生、そういうの必要ない。

うちは交通費のかからない公立行ってもらうから」

「あ...でも、美月さんの希望もありますし...」

「はっ、あのね先生。ぶっちゃけ俺は中卒でもいいと思ってんの

学校なんて行く暇あるなら働いてもらった方が助かるしね

だから進学先なんてホントどこでもいいんだよ」

困った浅村先生は私に話を振った

「涌井さんはどうかな？お父さんに何か言いたいこととかある？」

「...この人に何言っても無駄だし」

「おい...何だと、コラ

もう一遍言ってみろ！おめぇ生意気な口利いてんじゃねぇぞ！」

そう言って私の肩を掴み、頭を掴んだ

「やめてください！」

「邪魔すんな！おい！おめぇは誰に飯食わしてもらってる、」

お父さんがそう言っている途中でスクポリが仲裁に入ってきて机に押し付けた

「痛い痛い痛い！」

「これ以上手出したら暴行罪で逮捕する」

三者面談どころじゃなくてお父さんはスクポリに文句を言いながら学校を後にした