【めんどくせぇ】 ページ47
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「もういい、もう誰でもいいからさっさと新津先生を連れ戻してこの茶番を終わらせなさい！」
校長の言葉に真っ先に動いたのは阿部先生だった
だが彼は新津先生に手を差し伸べるのではなく、彼の前に立ちはだかり
先生方の方を向いて腕を組んだ
「な...何をしてるんだ」
「...ホント青いやつってめんどくせぇ」
「阿部先生...」
彼の行動に水野先生、浅村先生、柴田先生...と次々と便乗し、残すは新津先生を虐めていた
荒井先生と古賀先生だけになった
様子を見ていた二人も空気を読み、他の先生方に続くと
新津先生の前にはいつの間にか盾が出来ていた。
「皆さん...」
「いや...何で...」
「校長先生。ここは譲歩せざるを得ないんじゃないですか？」
副校長の言葉に校長は溜息をついて言った
「わかりましたよ...皆さんの業務量を減らす方策を考えますよ...約束します」
「ありがとうございます...」
力の抜けた新津先生は膝から崩れ落ちた
「おい！大丈夫か！？」
「おい...お前...馬鹿野郎、心配かけやがって！」
「すいません...」
阿部先生は笑いながら新津先生の頭を叩いた
事なきを得て先生方は職員室に戻り、座り込む新津先生に柴田先生は手を差し出した
「はぁ...良かったな。まぁあれだけの人の前で宣言したからには、さすがに実行するでしょ...」
「だといいけど...」
「まぁ下手な芝居の割には上手くいった方だな」
とぼけた顔をした二人の腹に俺はパンチを食らわせた
「うわっ！」
「うっ！」
「どうしたんですか！」
「見逃すのは今回だけだ。次は偽計業務妨害罪で告発する」
「...どういうことですか？...大丈夫？」
こっちは全部お見通しなんだよ...
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年3月14日 14時
