青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【3】 (ページ45)

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【待って...！】ページ45

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side 嶋田

新津先生と柴田先生が飛び出したあとの職員室

「屋上なんて行ってどうすんだよ...」

新津先生がデスクに叩きつけた紙を手に取った

「あっ...これ...！」

「嘘でしょ...？」

‶いなくなりますのでご安心ください。さようなら。″

ノートの一枚を破った紙にそう書かれていた

遺書、か...全く、手のかかるやつらだ

俺も二人を追って屋上に向かった

side 木島

出先から学校に戻ってくると副校長から生徒の個人情報流出が伝えられた

「全く、次から次へと面倒が起こりますね！？はぁ、これで何度目ですか！？

教育委員会行って怒られるのは！」

「お察しします」

バッグを副校長に預けた時、慌てた様子の一ノ瀬先生が走ってきた

「校長先生！」

「何ですか、そんなに慌てて！ほら、‶廊下は走らない″」

壁に掲示した生徒手書きのポスター

教師が走ってどうするんだ...

「あっ、あの、実は...」

「何」

一ノ瀬先生から耳打ちで伝えられた言葉

‶新津先生が自殺を図ろうと屋上に＿＿＿″

「何、じ... 自殺！？」

帰ろうとしていた生徒を押しのけて走って屋上に向かった

side 嶋田

屋上へ向かうと新津先生は屋上の縁の前に立っていた

「新津、落ち着け！」

「もう嫌だ...死にたいんです...」

「何言ってるの！」

俺も含め先生方は刺激しないように少し離れたところから声をかけた

「マズいですよ、これ飛び降りて死んだら...俺のせいになるのかな...」

「少し追い込み過ぎたんじゃない...？」

「荒井先生も楽しんでたじゃないっすか！」

「楽しんでなんかいないわよ！」

どっちもどっちだ

ここまでやらないとわからないなんていい年した大人が何やってんだか...

「新津先生！」

「ちょちょっと、もう....」

遅れて出先から戻ってきた校長と副校長、彼らに報告をしていた一ノ瀬先生が来た

「ちょっと！何ボーッとしてるんですか！何とかして頂戴！」

「何の罪で？自分を殺す分には殺人罪は適用されませんよ」

「名目は何でもいい！助けなさい！」

校長が声を荒げ仕方なく新津先生の元に寄った