青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【3】 (ページ41)

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【社会科見学】ページ41

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授業が始まる前の休み時間

俺は注意深く新津先生を見ていた

「あ、もしもし...あの、ひったくり犯ってまだ捕まってないですかね...？

はい...あ、そうですか...」

「新津先生！家庭訪問の報告書、終わったかしら！？」

「今日中にプリントアウトしてお持ちします」

「...どうかした？」

冷や汗をかいた彼に荒井先生は尋ねた

「いえ、何でもないです」

「よろしくね？」

こりゃ何かあったな...

『荒井先生もよくやりますよねぇー...せめて生徒がいないところですればいいのに』

「...何だ、体育か」

『ホント最悪ですよ。こんな暑いのに外での体育は入れるわ、教師間でパワハラはあるわ...

真っ黒ですね、この学校』

「外での体育は関係ないだろ」

「小川さーん？嶋田さんに愚痴言ってないで、早く体育行きなさい？」

『...はーい』

Aがグラウンドに向かうと水野先生は言った

「まだ全体の締め切りまでもう少し時間があるのに可哀想だよね...」

「...何でしょう」

「あ、コーヒーでもどうかなって」

水野先生が買った缶コーヒーを手に渡り廊下で話をした

「新津先生のことが気になります？」

「どうして」

「ははっ、だって最近新津先生のことやたら見てるから」

おそらくそれは水野先生もで...

「...社会科見学みたいなもんですよ」

「ふーん...で？どうでした？見学した結果は」

「思った通り、余程のマゾヒストじゃなければ続かない」

「ははっ、随分実感の籠った言葉ですね

まぁ、もう慣れましたけど...確かに大変

忙しい割には残業代は定額で働かせ放題だし、休日も部活で消える

学校だけじゃなくて保護者、それに先生自身も

それを当たり前だと思いながら働いている。

過労死ラインって知ってます？」

過労死ライン...確か