青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【3】 (ページ32)

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【張り込み】ページ32

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side 嶋田

職務終わり、三枝から送られてきた住所を頼りに岡部のアパートを訪れた

エントランスで部屋番号の303を押して岡部を呼び出も応答はない。

部屋の電気も消えていることからまだ帰宅していないと推測し、しばらくアパート近くの電柱に身を潜めていた

『...え、そうなの？...うん、わかった。じゃあね、バイバーイ』

誰かと電話をしているのか、女の声が聞こえた

こんな人気のない路地で電話しながら歩くなんて警戒心なさすぎるだろ...誘拐されんぞ

『...げ。何してるんですか、こんなところで』

「...お前だったか。張り込んでんだよ...お前こそこんなところに一人で何やってんだよ」

『何って...塾の帰りですよ』

「こんな時間まで塾か。大変だな、受験生は」

『まぁ...』

「親は迎えには行かないのか」

『今日はたまたま。パパもママも仕事で』

にしても怖くないのだろうか？

ましてやロリコンセクハラ教師が住んでいるようなところを一人で歩くなんて危険だ。

『じゃ、張り込み頑張ってください』

「...待て、送る」

『...え、』

今日は張り込みをやめてAを家まで送ることにした。

「昨日はお手柄だったな」

『昨日...あ、雄一？私は位置情報交換してただけ、お手柄なのはお兄さんとさっちゃん

...あ、雄一のこと助けてくれてありがとうございました』

珍しく彼女は頭を下げて礼を言った

「西田のことを助けたのはアレンだろ」

『でも2人がオクタゴン倒してるの、かっこよかったですよ』

何だ、今日はやけに素直だな...

「そういえばお前、昨日三枝に抱きついてたな。好きなのか」

『...それ今関係ないですよね？せっかくお兄さんのことちょっと認めたのに。撤回します』

「返事になってない。好きなのか」

『...そうですよ、悪いですか？』

「だったらもっと可愛げ持てよ」

『別にお兄さんに対する態度、さっちゃんには取ってませんから』

「人によって態度変えるオンナは嫌われるぞ」

『全人類から嫌われてるお兄さんに言われたくありません』

「やっぱりお前、絶妙にムカつくな」

でもまぁ言われてみればコイツが三枝を見てる時の目は違ってたかもな...