青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【2】 (ページ10)

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【楽しそうじゃん】ページ10

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side 浅村

「...と、言うことでみんなの指紋を採取することになりました」

渋々お願いをすると想像通り、西田くんたちからブーイングの嵐...

「先生は俺たちのこと疑ってるんですかー？」

「どうせあのスクポリが言い出したんだろ？」

「俺やらねぇから」

もう...生徒たちの心のケアの前に誰か私の心のケアして...

西田くんたちのブーイングを押し切って席を立ち、スタンプ台に指を押し始めたのは小川さんだった

「えっ、Aやるのかよ！」

『指紋採られるとか刑事ドラマみたいで楽しいじゃん

それに私犯人じゃないからやましいことないし？

雄一たち拒みまくってるけどアンタ達が犯人なんじゃないのー？』

「な！じゃあ俺も違うって証明してやるよ！」

「俺も！」

「確かにドラマの女優さんになった気分！楽しそう！」

小川さんのおかげもあって何とか全員の指紋を採取することが出来た

side 澤田

ある程度スムーズに指紋を採取していたもののやっぱり納得いかない生徒はいた

「マジ意味わかんねぇ！何疑ってんだよ！」

「疑ってるわけじゃないの。確認のためだから...」

「ふざけんな！」

「ちょっと、坂田くん！？」

彼が机を倒し教室を出て行こうとした時、嶋田さんが入り口を塞いでゆく手を阻んだ

「親が承諾した」

そう言うと嶋田さんは坂田くんの腕を掴んで教室内に足を踏み入れた

「いってぇな！暴力だろ！腕折れる！」

「やましいことがないならおとなしく従え」

「いってぇな！離せよお前！」

スタンプ台を坂田くんの指紋に押し当て嶋田さんは強引に指紋を採取した