青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【2】 (ページ6)

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【え、政治家？】ページ6

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side 浅村

昨日嶋田さんから聞かれたこの学校が隠していること

そのことが私の脳内を埋め尽くしていた。

生徒たちと挨拶を交わしながら辿り着いた正門

生徒の登校を見守っている嶋田さんに小さな声で挨拶をして私は職員室に向かった。

職員会議では青木先生の代理を柴田くんが務めることが告げられた

「柴田先生には今日から3年の副担任をお願いすることになりました」

「はい。えぇ、3年生という...何と言いますか、受験もあったりする大事な時期を任されるということで

えぇ、もちろん不安もありますが、」

「硬ーい」

「政治家の挨拶みたいだな」

改めて畏まった挨拶をする柴田くんに水野先生と阿部先生が茶々を入れた

「それぐらい気合を入れて頑張る、ということですよ！よろしくお願いします！」

「頑張って、期待してるわよ」

頭を下げた柴田くんにそう声をかけたのは2年1組担任の澤田先生だった

「はい！ありがとうございます！責任感をいつも胸ポケットに」

「どこに仕込んでんのよ」

水野先生に聞かれた彼はシャツの胸ポケットを引っ張った

「あの...あの！パソコン、パソコン！パソコンルームの備品が盗まれてます！」

慌てた様子で職員室に飛び込んできたのは一ノ瀬先生だった

その言葉を聞いて教員全員でパソコンルームに向かった

「盗まれたのはDVDプレーヤー、後ハードディスクとプロジェクターです」

「...あ！盗まれたものがまた出品されてますよ？これうちのものですよね？」

「そうですよ！」

「‶また″ということは前にもあったということですか？」

実はこの学校では嶋田さんが来る前から度々学校の備品が盗まれては転売される事件が起きていた。

前回は吹奏楽部の楽器、だったかな？

そのことを阿部先生が嶋田さんに説明した

「他の部屋も見て回ったんですが、やられたのはここだけっぽいです」

「防犯カメラの映像」

「あぁ、カメラは...ダミーです」

「「えっ？」」

校長の思わぬ言葉に皆が声を揃えた