【分かって...】 ページ47
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行かないでくれ、と呼び止めることも出来ずAは先に帰ってしまい
Aがいなくなると澤田先生は言った
「私があっさり引き下がるとでも思った？戻ったらお仕置きよ？」
澤田先生にジリジリと迫られ逃げられず
俺は学校に連れ戻され、誰も居なくなった部室に連れ込み澤田先生は鍵を掛けた
「浅村先生に私のこと、話したわね？
彼女、楠田くんたちにも声かけてあなたを助けてやってくれってお願いしたみたいよ？
でも協力者はゼロ、仲間なんてそんなもんよ。みーんな自分が可愛いの
あなたは生け贄として差し出されたのよ？」
俺の服を脱がすと澤田先生は俺を隅に追いやった
「菊池くん、君も割り切ったら？これは期間限定のゲームなんだ、って...
こういうのはね、楽しんだもん勝ちなのよ？」
抵抗することも出来ず結局ただ我慢するしかなかった。
side 浅村
「おはようございます」
出勤して職員室の自分のデスクに向かうと閉じたパソコンの上に一枚のハードディスクが置かれていた
誰からだろ...？
一緒に置き手紙も何もなく、確認のためにパソコンに挿入して再生すると
それは澤田先生が菊池くんにセクハラをしている瞬間の映像だった。
誰がこんなものを...
でも証拠はなかった...
ってことはこれは昨日の出来事...？
でも昨日は私が呼び出して菊池くんを門まで送ったから昨日は澤田先生と接触してないはず...
映像の中の菊池くんは澤田先生が部室を後にすると手の甲で強く唇を拭っていた
私はパソコンを閉じて昨日呼び出したバレー部員を再招集した。
「昨日の放課後、菊池くんが澤田先生にセクハラをされているところを
誰かが撮影をして先生のところに届けてくれたの。
この中の映像を見れば恐らくみんな菊池くんがどれぐらい辛い思いをしていたのかわかると思う...
だけど...先生はそんな菊池くんの姿を見せたくない
菊池くんもきっとそれは望んでいないと思う...
どれだけ我慢をして、苦しみに耐えて...
屈辱的な思いをしてきたのか、想像してみてほしいの...
それでもみんなは、見てみぬふりが出来るかな...？」
涙を堪えながら必死に伝えると彼らは思いを受け止めてくれた
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年3月2日 13時
