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【このままじゃ...】 ページ29
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side 柴田
「3年2組の長田彩花は 薬 物 犯罪で取り調べを受けることになりました」
翌朝の職員会議で校長先生から事件解決を告げられた
「中学生がドラッグを使ったテロを起こした...
まぁちょっとした騒ぎになると思いますが、皆さん何も喋らないようにお願いします。
サッカー部の3人も謹慎は取り消し。何もなかったことにしますから」
「ありがとうございます！」
古賀先生が頭を下げた時、生徒の声が聞こえた
「失礼します」
「...佐々木くん？」
大きなバッグを抱えて佐々木は職員室に入り、バッグの中からプロジェクターとハードディスクを取り出した
「すいません。ちょっと...色々むしゃくしゃして
転売した分のお金も返します」
そう言って佐々木は頭を下げた
「彼は反省してるようですし、大ごとにはしないでいいでしょう」
「盗難とドラッグは関係なかったんっすね...」
「まぁ嶋田さんには厳重注意に留めといてください、と言っときます」
「すいませんでした」
もう一度頭を下げた佐々木の肩に校長は手を置き、今は勉強に励むことを助言した
「私担任なのに...担任なのに...こうなる前に何も出来なかった...
このままじゃ...ダメだ...」
先輩は酷く自分を追い詰めていた
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年3月2日 13時
