青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【2】 (ページ12)

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【ドラッグ】ページ12

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side A

3組の紀明が意識を失い、病院に運ばれている間に今度は2年生の男子生徒が紀明と同じようにグラウンドを走り回っていた

「なぁ、あれお前の後輩だろ？」

隣でグラウンドを見ていた一樹が同じくグラウンドを見ていた悠馬に声を掛けた

『後輩、ってことはサッカー部？』

「あぁ」

「何やってんだ？アイツら」

「知るかよ。俺もうサッカー部関係ねぇから...辞めたのとっくの昔だし」

悠馬は興味なさげに教室に戻っていった

side 嶋田

仲村が搬送されてしばらく経った頃、彼はようやく目を覚ました

「病院だ」

「...え、何で」

「おかしくなって、パンイチで飛び降りようとしたんだ」

「...は？」

とぼける彼に詰め寄り俺は尋ねた

「お前、薬やってんのか？」

「...は？」

「新垣と沼尻もおかしくなって隣で寝てる」

「えっ、新垣も沼尻も？」

「お前らサッカー部だろ。まぁ恐らく無期限活動停止だろうな」

そう言うと仲村は勢いよく起き上がった

「は！？それって...意味わかんねぇから！薬って何だよ！そんなのやるわけねぇだろ！？

もうすぐ最後の都大会なんだよ！やってねぇよ！ふざけんなよ！」

阿部先生の言った通り都大会のことしか頭にないようだ

‶やってない″と必死に訴える顔もとても嘘をついているとは思えなかった