【資格】 ページ2
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青木先生は嶋田さんに尋ねた
「お前副校長から水野先生の代わりに英語を担当してくれって言われた時、言ったよな？」
確かあの時言ったのは大学を出てから英語を使っていないし発音も褒められたもんじゃない、って...
「20代の頃からずっと海外を放浪してたお前が、英語を使ってないはずがない。
気になってお前の免許番号を照合してもらった
案の定該当する番号が存在しなかった」
「でも、教員免許更新制度が導入されてから今は10年ごとに免許の更新が必要ですよ？
バレるのは時間の問題だったんじゃ...？」
「それでも少しでも長く教師を続けたかった！だってこの仕事が好きだったから！
何でだよ...僕よりダメな教師なんかたくさんいるじゃないですか！
僕なんてみんなの嫌がる仕事を引き受けて、生徒たちのために死ぬほど残業してたんですよ！
水野先生だって、生徒より子育てを選ぼうとしてたじゃないですか！
なのに、何で...何で僕が辞めなきゃいけないんだ...」
そう言った彼に嶋田さんは掴みかかり近くにあった看板に押し付け、金属バットを手に言った
「お前がやろうとしてたことはな、こういうことなんだよ」
嶋田さんはバッドで何度も看板を叩き潰した
「一歩間違えば！お腹の子だけじゃなくて！水野先生も死んでたかもしれない！
そんなお前に！自分を正当化する資格が、あると思うのか？」
看板を跡かたなく潰した嶋田さんは胸倉を掴んで必死に訴え
駆けつけた警察官によって青木先生は署に連行された
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年3月2日 13時
