教場Ⅱ (ページ27)

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【怖い顔】ページ27

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「座って」

「何ですか...」

「これから嘘発見器でテストをします。嘘をつくとそのポリグラフが反応します」

もう一人の女子が私の指にバチを巻きつけた

「どういうこと...？」

「好きな異性のタイプは？」

「いや、別に...」

そう言うと思い切りバチが捻られる

「いっ...」

「学校にいる異性で気になる人は？」

「いないけど...」

またバチが捻られる

「あなたは異性に興味がないんですか？」

「何...？」

抵抗してもバチを捻る手は止まらない

「アンタといると体力余計に消耗するの」

「みんな迷惑してんの」

「真剣にやらないからよ」

「やってるんだけど...」

「何言い返してんだよ！！」

誰か助けて...

そう思った時、二つの影が私を覆った

「今度はアンタの番ね。あなたはこの生徒が嫌がるようなことをしましたか」

『アンタ達めぐみのこと虐めてんのバレバレなんだよ。

あ、アンタも嘘発見器しようか！じゃあー、こんなことしてこの学校に残れると思いますか？』

「何言ってんだよコイツ！」

『答えはNoでーす！今から教官に退校届もらってくる？

あ、私が風間教官に二枚貰ってこようか？

風間教官仕事早いから即受理されるけど、どう？』

「行くよ！コイツやべぇよ...」

私を助けてくれたのは真矢とAだった

「二人ともありがとう」

「新崎教場は荒れてるらしい。でもAはやりすぎ

アンタが退校届突きつけられたらどうするのよ」

『そこは...土下座？』

「馬鹿」

『馬鹿って言った！暴言反対！』

「ちょ、ちょっと二人とも...」

「めぐみは顔が可愛いからナメられるんじゃないの？

いつも意識して怖い表情を作るようにしたら？」

「こんな風...？」

私は自分が思う一番怖い顔を二人にして見せた

『マジでやってる？可愛すぎるわ』

「うん、嘘っぽい。誰か許せないと思ってる相手はいない？

ソイツのことを考えるの。そしたら瞳に怖さって言うか冷たさが宿る」

「そうなんだ...」

真矢は私に終わったらトレーニング室に来るように伝え、Aと一緒にトレーニングに向かった。