【当番】 ページ3
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side 風間
先日校長から受け取った教場の学生一覧
一人の学生の名前が私の目に留まった
「遠野A...」
かつて共に捜査一課の刑事だった遠野の妹さんと同じ名前だ
初めは同姓同名かと思っていたが入校式で彼女を見ると、わずかながら面影が残っていた。
とは言っても事件当時の彼女は未就学児、最後に会ったのも彼女が中学に上がる前だ
私のことも覚えていないだろう
教官室に戻りいつものバインダーにいつもの書類をまとめて学生が呼びに来るのを待った。
side 鳥羽
入校初日から教場当番の俺は式典が終わるとすぐに風間教官を呼びに教官室に向かった。
教官室に着く直前の角を曲がると丁度教官室から宮坂先輩が出てきたところで敬礼と挨拶を交わす
「お疲れ様です！」
「お疲れ様です」
緊張のあまり速足で教官室に足を向けた俺に先輩は『頑張って』と声を掛けた
そんな先輩にもう一度頭を下げて服装を正し、俺は教官室に足を踏み入れた。
「鳥羽、入ります！」
風間教官の個室に足を進めドアを叩いて声を掛ける
「教場当番の鳥羽暢照です。失礼します」
中では風間教官がこちらに背を向け、
ジャケットのボタンを閉めて準備をしているところだった
おっと、近いな...
一歩後ろに下がって距離を取り、教官に授業連絡を申し出た
「風間教官、第三教場にて三限目の授業をお願い致します」
距離を保ったものの方向を変えた教官とぶつかりそうになり慌てて避けた
「申し訳ございません」
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年1月22日 18時
