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【不幸中の幸い】 ページ9

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白石side




緋山先生に任されて田上さんのムンテラを一人で行っていた




白石「残念ですが...」




田上「スキーが出来ないって、脚は何ともないんでしょ!?」




白石「脊柱管狭窄症というのは、ちょっとした衝撃で全身麻痺にもなりかねないんです


そうなったらスキーは愚か...一生寝たきりです、」




田上「いや、だけど...」




白石「今回、これぐらいの怪我で済んだのが不幸中の幸いだと思います」




こんな大怪我を負って、でもそれが事実だった




白石「手のしびれは残るかもしれませんが、普通に生活する分には問題ないと思います


競技さえしなければ...」




彼はネックレスのボルトを握りしめた




そんな彼の元にやって来たのは奥さんと娘さんだった




和美「のぶくん、」




楓「パパ!大丈夫?」




娘さんの声に反応しない田上さんを見て、奥さんは暗い表情で私に頭を下げた。




桃田side




緋山先生の腕の処置を終えてICUに運ばれた信弘くんを見に戻った。




「付き添えない?」




山本「今電話したら下の子、やっぱり熱が下がらないって言うの...


家に一人にさせとくわけにもいかないし...」




母親は申し訳なさそうにそう言った。




参ったな...




まだ目は覚ましそうにないし、目が覚めた時母親がいないと不安だろうな...

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年12月21日 15時

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