素敵な明日を願って...4 (ページ6)

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【シングルマザー】ページ6

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白石side

現場から戻ってきた患者の処置に当たる

冴島「SpO2100です。安定してきました、」

森本「プロスキーヤーですって？」

橘「ええ。100キロ近いスピードで木にぶつかったらしいです」

呼吸音を聞いていると手を掴まれた

森本「ちょっと、動かないで」

隣にいた森本先生が声を掛けた

田上「スキー...出来ますか...？」

白石「はい？」

田上「スキー...」

白石「...これから色々治療していきますから、」

森本「脚も折れてる可能性があります、とにかく寝ててください

...凄いガッツだな、」

それだけ彼にとってスキーって大切なんだろうな...

藍沢side

HCUの一角に青山さんを運ぶと、彼女は早速俺のPHSを借りて仕事の電話をしていた

青山「うん、あぁ...1週間もかからないと思う

個室に移ったたスカイプで打ち合わせ出来るから、また連絡する」

電話を終えると彼女は感謝を述べた

冴島「お忙しいんですね、」

青山「中間管理職、ってやつ？

下を使うのってホント大変、」

そう言うと彼女は自分の携帯を取り出した

冴島「息子さん、ですか？」

青山「一人息子、」

彼女は嬉しそうに笑った

仕事が忙しくて3歳から田舎の母親に預けているらしいが、

今度一緒に住むことになったらしい。

青山「シングルマザーは大変なのよ、」

冴島「でも...良かったですね、」

青山「正直上手くやってけんのか、自信ないんだけどね」

藍沢「...鎮痛剤、オーダーしといたから」

冴島にそう伝えて病床を後にした

俺の母さんもやっぱり大変だっただろうな...