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【傷】 ページ4

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緋山side




向かった現場はスキー場、雪で一面真っ白だった




轟木『患者は現在スキーセンターに居ます。


着陸場所にスノーモービルが待機していますので、係員の誘導にしたがってください』




轟木さんの指示通り、現場に到着するとヘリを降り




スノーモービルに乗ってスキーセンターまで向かった。




橘「翔北救命センターの橘です、ちょっと体診ますね」




緋山「緋山です、胸の音聞きますね」




震える手を押さえつけて聴診器を当てる




緋山「左右差ないですが、どっちもエア入りが悪いですね」




呼吸音を聞いた後、骨盤の確認も行った




橘「両側気胸だな、チェストチューブ入れよう


田上さん、肺にね穴が開いて空気が溜まってます


ちょっと切って管入れますから、麻酔しますね」




橘先生が右肺の気胸を処置し、私が左肺の気胸を処置する




切開しようとしたとき、動いた患者に驚き




誤って自分の左手を傷つけた




橘「緋山...」




ゴム手袋越しに赤い血が流れ始めていた。

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年12月21日 15時

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