【誓い】 ページ24
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田所side
博文「まさか俺より先に倒れるとはな、」
かつての同志が病室に脚を運んでくれた
田所「今回ばかりは先を越したな、
学生時代から何をやってもお前には敵わなかったが、」
博文「何言ってる、」
私たちの会話を聞いていた妻が『こんなことで先越してもしょうがない、』と
冷静にツッコミを入れた
田所「それで、白石先生とは?」
博文「せっかくなんでね、ランチでも一緒に食べようかなと...」
とは言ってももう1時を過ぎている
飛行機のことを考えたら...
田所「無理なんじゃないのか?」
博文「大丈夫、大丈夫。飛行機1便遅らせた、」
麗子「この後すぐ青森?
大変ねぇ、講演もほどほどにしないと」
それにコイツは体のことだってある
田所「体調はどうだ?」
博文「抗がん剤も効いてて、まぁ調子いいよ」
麗子「でも、ホントに綺麗で素敵な娘さん。ねぇ?」
話は白石先生の話で盛り上がった
田所「救命の立派な戦力だよ、
たくましくなったよ」
博文「あぁ、出来過ぎた娘だよ...
あとは孫の顔でも見れたらいつ死んでもいいんだけどな、」
ノックが聞こえ、ナースがオペ室入室1時間前を知らせに来た
博文「またゆっくり話そう、オペの後で」
私たちは強く誓い合って別れた
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作者名:愛音 | 作成日時:2020年12月21日 15時